映画に感謝を捧ぐ! 「イン・ベッド・ウィズ・マドンナ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアレックス・ケシシアン監督の「イン・ベッド・ウィズ・マドンナ」に
感謝を捧げようと思います。
1990年に開催された「ブロンド・アンビション・ツアー」の
本編&舞台裏を記録した本作は
覗き見感覚と芸術論が交錯するドキュメンタリー映画であります。
「マドンナ一家」の歌&踊りと内幕を通じて
過激派アーティストの秘めたる繊細さ
エロティシズムとメッセージ性の融合
世界規模のイベントが抱える各種リスクを写し出していくという試みは
私にドキュメンタリー技法、マドンナへの愛
娯楽&芸術と社会の関係に対する一考察
「ロック」に宿る反権威精神に彩られた世界を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(祭りの終演を感じさせる幕切れの後に
ホームドラマ的和やかさに包まれたエンドロールへと
着地している点も見逃せません。)
まさに「マドンナ&過激派アーティスト入門」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
アメリカ人チームでありながら
イタリア風味を感じさせる「マドンナ一家」の勇姿と
ツアーそのものよりも「ツアーの裏側&マドンナのプライベート」に重きを置くという
大胆且つ生真面目な構造が印象深い本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。