映画に感謝を捧ぐ! 「パズラー」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はミヒャエル・カレン監督の「パズラー」に  感謝を捧げようと思います。  山奥のロッジで3人の死体と遭遇した  男女5人の運命を描いた本作は  倹約精神と躍動感に溢れた巻き込まれサスペンスであります。  空間&人員の抑制、効率主義+アクション映画的ご都合主義  王道的状況の継ぎ接ぎによって生を受けた  ストーリー&演出、キャラクター造形は  私に「不浄の富&危機」によって急速に有能化&凶悪化していく主人公一行と  暇つぶし規模のスケール感&スピード感の維持と  娯楽的見せ場作りに徹し続けるストーリー展開の醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (2000年代サスペンス映画の潮流に即した邦題と  ハッピー・エンドと見せかけて「新たなる闘い」の序曲を奏でる  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「お宝争奪系サスペンス映画」史上屈指の  軽快なる珍作であると言えるでしょう。  犯罪者の残酷さ&愚かさ+富の魔性を写し出す教訓劇と  アクション・サスペンス・ホラーにありがちな状況を    網羅しようとすることによって生じる科学反応を示す  資料を兼ね備えた本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。