映画に感謝を捧ぐ! 「400デイズ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマット・オスターマン監督の「400デイズ」に  感謝を捧げようと思います。
400デイズ [DVD]
アルバトロス
2016-02-03

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 地下施設で400日にわたる訓練を受けることになった  宇宙飛行士4人の運命を描いた本作は  軽量級SF技法の粋を結集した怪作であります。  予算&人員の節約に適した設定  状況設明の抑制  思わせぶりな記録映像&脇役陣  アトラクション風味溢れる映像が一体となる光景は  私に「倹約精神とSF的ハッタリの共存」と  「閉鎖生活&孤独によるストレス」をSF的に表現する手法の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (答えを明かさずに、謎を増やし続けることによって  SF映画史上屈指の「肩すかし的幕切れ」を  生み出したという点も見逃せません。)  まさに「雰囲気系SF」の究極形態を目指す  挑戦作であると言えるでしょう。  M・N・シャマラン監督の流れを汲む「謎めいたムード重視主義」  館系ホラー的閉塞感&見世物感  限定された舞台、俳優&女優陣を最大限に活用するための  作劇法が炸裂する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。