映画に感謝を捧ぐ! 「400デイズ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマット・オスターマン監督の「400デイズ」に
感謝を捧げようと思います。
地下施設で400日にわたる訓練を受けることになった
宇宙飛行士4人の運命を描いた本作は
軽量級SF技法の粋を結集した怪作であります。
予算&人員の節約に適した設定
状況設明の抑制
思わせぶりな記録映像&脇役陣
アトラクション風味溢れる映像が一体となる光景は
私に「倹約精神とSF的ハッタリの共存」と
「閉鎖生活&孤独によるストレス」をSF的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(答えを明かさずに、謎を増やし続けることによって
SF映画史上屈指の「肩すかし的幕切れ」を
生み出したという点も見逃せません。)
まさに「雰囲気系SF」の究極形態を目指す
挑戦作であると言えるでしょう。
M・N・シャマラン監督の流れを汲む「謎めいたムード重視主義」
館系ホラー的閉塞感&見世物感
限定された舞台、俳優&女優陣を最大限に活用するための
作劇法が炸裂する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。