映画に感謝を捧ぐ! 「ハイ・エクスプローシブ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はティモシー・ボンド監督の「ハイ・エクスプローシブ」に  感謝を捧げようと思います。  内戦下のアンゴラで地雷撤去を行う元軍人と  仲間たちの運命を描いた本作は  軽量的でありながらも渋味の利いた戦争映画であります。  1975年~2002年の「アンゴラ内戦」を題材とし   アクション映画的状況を設定しつつ  戦闘よりも危険回避に重きを置いたストーリー&演出が  軽快且つ生真面目に進行する光景は  私に娯楽性を維持しつつ  「軍事テクノロジーの発展&天然資源の発見」がもたらす悲劇を  世に訴える手法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (アメリカ映画的ハッピー・エンドの装飾を纏いつつ  「地雷」との戦いが続いていることを示す  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「移動重視系戦争映画」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  暇つぶし映画的軽さ&豪快さと社会派的重みが  独特のバランスで共存する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。