映画に感謝を捧ぐ! 「第3種接近遭遇 クローズ・エンカウンター」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はフリッツ・カーシュ監督の  「第3種接近遭遇 クローズ・エンカウンター」に  感謝を捧げようと思います。  鹿狩りを題材にしたドキュメンタリー映像を作るために旅立った  男2人&少年1人の運命を描いた本作は  小規模映画会社的戦術性の赴くままに突き進む  和やかな怪作であります。  「主人公一行と捜索チームを交互に移す」  「エイリアン関連の伝説を有効活用する」事による  実話ムードの生成と  「特殊効果&エイリアンの見せ場を極限まで抑制する」  「ホームドラマ&サスペンス風味で時間を稼ぐ」  軽量級映画的倹約戦術が一体となる光景は  私に「他作品が誘発した流行に乗る」戦術と  「人々の政府&エイリアンに対する認識」を  娯楽的に表現する技法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「政府の陰謀&エイリアン」を題材にした実話系作品&記録映像の王道を  生真面目に突き進む邦題&幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「山系ホラー&陰謀サスペンス入りエイリアン系SF」の  称号にふさわしい豪快作であると言えるでしょう。  1999年の映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の流れを汲みつつ  TVドキュメンタリー&娯楽映画的装飾を施す事によって生を受けた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。