映画に感謝を捧ぐ! 「遊侠列伝」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回は小沢茂弘監督の「遊侠列伝」に  感謝を捧げようと思います。
遊侠列伝 [DVD]
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2015-11-11

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  東映が誇る人気シリーズの1つ    「列伝」シリーズの4作目となる本作は  時代の過渡期を感じさせる任侠系極道映画であります。  人情劇・愛憎劇・任侠路線の王道が  せめぎ合うストーリー&演出  任侠路線の正義系スター高倉健&敵役スター天津敏の  変化球的活用法  増幅された喜劇要素が一体となる光景は  私に「1970年代日本映画事情」の一端に触れる機会と  「愛故に悪意の操り人形となった男」  「忍耐強さ&愛情深さによって状況を悪化させる」悲劇を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (西部劇の形態を模しながら、任侠路線の末期を感じさせる  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「暴力系愛憎劇」の一翼を担う  作品の1つであると言えるでしょう。  「列伝シリーズ」特有のスター映画性を抑制し  勧善懲悪と人間模様の間に立った本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。