映画に感謝を捧ぐ! 「クズ・ゾンビ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマーク・ニュートン監督の「クズ・ゾンビ」に  感謝を捧げようと思います。  突然変異した葛によってもたらされた  ゾンビ騒動を描いた本作は  残酷&豪快でありながらも心和むゾンビ映画であります。  「葛とゾンビを組み合わせる」という豪快な発想によって生を受け  ゾンビ映画の王道に即した残酷描写に  満ちあふれているにもかかわらず  青春映画&ホームドラマ的和やかさと  アクション映画的活劇性を感じさせる  ストーリー&演出、風景、キャラクター造形は  私に、ゾンビ映画の持つ「柔軟性」と  「祭典&自然」の映画的活用法の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (やりたい放題感満載でありつつも  渋味の利いたエンドロールとなっている点も見逃せません。)  まさに「アトラクション系ゾンビ映画」の雄と呼ぶにふさわしい  大いなる珍作であると言えるでしょう。  ゾンビ映画特有の残酷趣味&絶望感と  田舎町&お祭り特有のどかさが絡み合う事によって生じる  科学反応を見せてくれた本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。