映画に感謝を捧ぐ! 「アリゾナ・ギャング」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はデニー・ライト監督の「アリゾナ・ギャング」に    感謝を捧げようと思います。  ニューメキシコに派遣された保安官代理「ジョン・スティール」と  愛馬「デューク」の運命を描いた本作は  軽量にして雄大な西部劇であります。  TVドラマ規模のスケール感で構成された物語&映像の中で  J・ウェイン&デュークの名コンビぶり  牛の大群による移動アクション  ホームドラマ+コメディ風味漂う脇役達が光り輝く光景は  私に「大作と軽量級作品の持ち味を生かし合う」  「見せ場以外は効率的に進行させる」  「スリル&サスペンスの合間に笑い所を挿入する」映画作りの醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ヒーローよりも自然の力によってもたらされる「敵将の最期」が  科学礼賛&自然軽視に対する警鐘となっている点も  見逃せません。)  まさに「量産型西部劇」史上屈指の知略と  動物アクション堪能させてくれる作品であると言えるでしょう。  和やかに進行するヒーローと悪漢と闘いから  活劇と災害映画の特性を兼ね備えた  最終決戦へと急展開する姿が心地良い本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。