映画に感謝を捧ぐ! 「82ミニッツ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジャスティン・マコーネル監督の「82ミニッツ」に
感謝を捧げようと思います。
男女3人の奇妙な一夜を描いた本作は
実験精神と幻惑性に彩られた珍作であります。
状況設明を極限まで抑制し
主人公&ヒロインの行動を
記録映像風に追っていく演出法と
状況に応じて視点を変えながら
主要人物全員の運命を繋いでいくストーリーが
融合する事によって生じる科学反応は
私に「サスペンスと愛憎劇の近似性」と
「ドキュメンタリー技法を駆使したハッタリ戦術」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(憎しみ&哀しみの果てに訪れる「平和的&倫理的決着」に
心癒される幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ホームビデオ型愛憎劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
映画「真昼の決闘」、米ドラマ「24」の流れを汲む
視点&時間認識と
陰性青春映画の香りが交錯する本作と
生きて映画を観る事のできる幸せに深い感謝を!!!。