映画に感謝を捧ぐ! 「モンスター COLD&DARK」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。    今回はアンドリュー・ゴス監督の「モンスター COLD&DARK」に  感謝を捧げようと思います。  刑事「ジョン・ダーク」と相棒「チーフ」の  運命を描いた本作は  豪快にして生真面目なホラー映画であります。  「刑事コンビ映画とモンスター映画を力業で組み合わせる」豪快さと  「残酷趣味&陰鬱さを徹底追求する」生真面目さを  兼ね備えたストーリー&演出、キャラクター造形が  見世物的且つクールに進行する光景は  私に「正義と狂気の近似性」をホラー映画的に表現する手法と  「刑事コンビ映画の持つ可能性」の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「哀愁漂う決着」によって幕を閉じると見せかけて  「ホラー映画的驚かせ」による奇襲攻撃を繰り出すという  大胆さを持った作品であるという点も見逃せません。)  まさに「刑事コンビ系ホラー」の一翼を担う    怪作であると言えるでしょう。  コミック・ヒーローとホラー・モンスターの間に立つ存在と    コンビを組むことになってしまった刑事の葛藤と  猟奇サスペンス的発想と人体破壊&流血主義を  兼ね備えた残酷描写に彩られた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。