映画に感謝を捧ぐ! 「セロニアス・モンク ストレート・ノー・チェイサー」
あけましておめでとうございます。
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
2019年初となる今回はシャーロット・ズヴェリン監督の
「セロニアス・モンク ストレート・ノー・チェイサー」に感謝を捧げようと思います。
ジャズ・ミュージシャン「セロニアス・モンク」の
生涯&作品に関する一部を記録した本作は
軽量な外見の中に
渋味の利いたスケール感を感じさせる
ドキュメンタリー映画であります。
「セロニアス・モンク」の内面&作品の舞台裏を通じて
アメリカの人種問題&音楽史と
芸術家心理の光と闇に迫っていく映像&語り口は
私に「クールさの中に愛情を宿した」記録映像の輝きと
「白黒映像&ジャズの魅力」を最大限に活用した
映像&音楽技法の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(感動誘発や説教に依存せず
「セロニアス・モンク」の最期を静かに見送る幕切れが
純度の高い感動を呼び起こす点も見逃せません。)
まさに「ジャズ・ミュージック系偉人伝」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
ジャズ・ミュージック史を彩る人々への愛情と
記録映像技法が最高級のバランスで共存する本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。
追伸 今年も「西村哲也の弁護系映画論」を
よろしくお願いします。
GHM(西村哲也)