映画に感謝を捧ぐ! 「江戸三国志 完結迅雷編」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は萩原遼監督の「江戸三国志 完結迅雷編」に
感謝を捧げようと思います。
吉川英治の同名小説をもとにして作られた
3部作の最終章となる本作は
巧妙なる収納術に彩られた続編映画であります。
前二作によって広がっていったスケール感を
段階的に縮小しつつ
謎の真相&最終決戦を盛り上げていこうという試みは
私に「シリーズ化戦術」・「TVドラマ的作劇法」
「TVゲーム&漫画的発想」・「東映流スター主義」による
共同戦線の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(時代劇の王道に即しつつも
冒険活劇&西部劇の香りを感じさせる
「決着の付け方→後日談」となっている点も見逃せません。)
まさに軽快にして巧妙なる「江戸三国志 最終章」であると
言えるでしょう。
奇想天外なアイデアと王道的なストーリー&映像が
互いの持ち味を生かし合いながら
解答編&最終決戦へと向かっていく事によって
後年の大作映画に対する「道しるべ」の一つとなった本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。