映画に感謝を捧ぐ! 「組織暴力(1967年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回は佐藤純彌監督の「組織暴力(1967年版)」に  感謝を捧げようと思います。
組織暴力 [DVD]
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2018-11-02

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 東映が誇る人気シリーズの一つ「組織暴力シリーズ」の  1作目となる本作は  様々な文化&気質がせめぎ合う極道映画であります。  和製任侠組織と西洋型刑事&犯罪組織  洋風アクション技法と和風アクション技法  人情と法治主義が複雑に絡み合う  ストーリー&演出、キャラクター造形は  私に「東映の男臭と西洋映画風味の融合」がもたらす科学反応と  抗争劇の持つスリル&虚しさの一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (勧善懲悪的決着と見せかけて  現実の非情さを突きつける幕切れとなっている点も  見逃せません。)  まさに「和洋折衷系極道映画」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。  東映的サービス精神&アウトロー気質の赴くままに進みつつ  「戦争」を誘発する根源と  暴力の連鎖がもたらす悲劇をえぐり出す本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。