映画に感謝を捧ぐ! 「ジュラシック・ユニバース ダーク・キングダム」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はディラン・ボックス監督の  「ジュラシック・ユニバース ダーク・キングダム」に感謝を捧げようと思います。  遺伝子操作によって作られた恐竜の暴走に立ち向かう  人々の運命を描いた本作は  アルバトロス&アサイラムの魅力が炸裂する恐竜系SF映画であります。  新たなる「恐竜ブーム」の到来に対する  期待感に溢れた発想  便乗商品&ハッタリ精神の限りを尽くした邦題  様々な娯楽映画要素をバランス調整に囚われることなく  詰め込んだストーリー  緩やかでありつつも「残酷描写&ブラック・ユーモア的襲撃」に  こだわった演出  TVゲーム風味満載のCG、珍妙なるネーミングセンスが  一体となる光景は    私に「S・スピルバーグ」が映画界に与える影響力と  「小規模映画会社」のフットワーク&大胆さが  融合することによって生じる科学反応と  既視感溢れる状況を組み合わせて「個性」を生み出す技法の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (肩すかし感と「シリーズ化願望」が静かに交錯する  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「軽量級アトラクション型恐竜映画」史上屈指の  大珍作であると言えるでしょう。  「話題作の有効活用」・「その場しのぎ的作劇法」  「怪獣映画に対する独特の愛情表現」・「状況設明台詞の嵐」  「省エネ&省力化的映像」の極限を目指して突き進む姿が心地良い本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。