映画に感謝を捧ぐ! 「ひな鳥の冒険」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアラン・バリラーロ監督の「ひな鳥の冒険」に  感謝を捧げようと思います。  群れからはぐれたひな鳥の運命を描いた本作は  映像美と作劇力&想像力が軽やかに絡み合うアニメーション映画であります。  「ひな鳥目線の世界」をユーモアとシリアスの均整を保ちながら  描いていくストーリーと  CGの醍醐味と童話的魅力を兼ね備えた映像が一体となる光景は  私に「自然の持つドラマ性」と  「大人の知識&技術と子供の想像力による共同戦線」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (舞台的盛り上げに彩られた幕切れの後に  日常劇的和やかさに包まれた後日談を挿入するという  手法を用いた作品であるという点も見逃せません。)  まさに軽量にして知的な「空間限定型日常系冒険活劇」であると  言えるでしょう。  ピクサー的技術&サービス精神  冒険活劇&サクセス・ストーリーの魅力、ファンタジーの香り  スケール感&スピード感の適性範囲を保ち続ける  バランス感覚を兼ね備えた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。