映画に感謝を捧ぐ! 「ストリッパー殺人事件」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はカット・シア・ルーベン監督の  「ストリッパー殺人事件」に感謝を捧げようと思います。  殺人事件の謎を解明するため  ストリッパーに扮した刑事「コディ」の運命を描いた本作は  俗物的にして複雑なサスペンス映画であります。  猟奇サスペンス+潜入捜査劇とストリッパーの舞台裏  暴力とお色気、MTV風味とポルノ風味    1980年代的能天気さと1970年代的アウトロー気質が絡み合う  ストーリー&演出、キャラクター造形は  私に、R・コーマン的サービス精神と1980年代文化の  融合がもたらす科学反応と  男性向けサービス精神と女系アクション&サスペンスの  奇妙な共同戦線の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (アクション&サスペンスの定番に即しつつ  皮肉を効かせた幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「娯楽文化混合型映画」の一翼を担う    作品であると言えるでしょう。  残酷趣味、男性的欲求、反権威精神  1980年代映画文化を混ぜ合わせることによって  後年のサスペンス映画に対する「道しるべ」の一つとなった本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。