映画に感謝を捧ぐ! 「ロレンゾ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマイク・ガブリエル監督の「ロレンゾ」に
感謝を捧げようと思います。
青猫「ロレンゾ」の運命を描いた本作は
複数の娯楽要素が軽やかに絡み合うアニメーション映画であります。
ホラー的怪奇恐怖、サイレント喜劇+ブラック・ユーモア的笑いを
兼ね備えたストーリー&演出と
ユーモラスでありながらも上品な音楽が
軽快且つクールに進行する光景は
私に「笑いと恐怖の秘めたる近似性」・「心技体を尽くした対決の醍醐味」
「ディズニー的サービス精神と残酷趣味の共同戦線」の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(舞台芝居の特性をアニメーション映画的に表現した
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級ホラー喜劇」の秘めたる強豪作であると言えるでしょう。
バラエティ番組的笑い&言葉に依存しない
ホラー+コメディ的アイデアの連打と
童話的絵柄&陰鬱系色彩の融合がもたらす科学反応を見せてくれた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。