映画に感謝を捧ぐ! 「挑戦(1939年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はデヴィッド・ハワード監督の「挑戦(1939年版)」に  感謝を捧げようと思います。  メーサ・シティを支配する悪徳保安官一派に立ち向かう  男たちの運命を描いた本作は  効率性と葛藤に彩られた西部劇であります。  暴力に依存しない治安維持のために奮闘する主人公と  暴力と権力を状況に応じて使い分ける悪漢一派の闘いを  見せ場主義&能率主義的に描いていくストーリー&演出は  私に「西部劇の王道と銃社会批判のせめぎ合い」と  「西部劇的サービス精神と任侠映画的サービス精神の共同戦線」の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (最終決戦において「敵将と戦友の最期以外を簡略化する」という  実験を試みた作品であるという点も見逃せません。)    まさに「忍耐系軽量級西部劇」の称号にふさわしい  異色作であると言えるでしょう。  勧善懲悪の爽快感よりも  武闘派的な戦友&手下に囲まれながらも  静かな問題解決を求める主人公&敵将の姿が  印象深い本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。