映画に感謝を捧ぐ! 「ミクロコスモス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はクロード・ニュリザリー&マリー・プレンヌー監督の  「ミクロコスモス」に感謝を捧げようと思います。  昆虫&植物の生態に関する一部を記録した本作は  軽量にして雄大ドキュメンタリー映画であります。  昆虫&植物が織りなす「日常」を  映像技術&テクノロジーと娯楽的音楽技法の限りを尽くして  写し出していくという試みは  私に「自然界のドラマ性」と「教材性と娯楽性の共同戦線」の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (娯楽的盛り上げを意図的に抑制した静かな幕切れによって  「生きること」の本質を示している点も見逃せません。)  まさに「日常系記録映像」の歴史に輝く  小さくも壮大な一作であると言えるでしょう。  淡々とした映像&上品且つ勇壮な音楽に包まれた  「自然界」の中で  アクション・サスペンス・ロマンス・ホラーが共存する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。