映画に感謝を捧ぐ! 「メカニック・ワールドミッション」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はデニス・ガンセル監督の「メカニック・ワールドミッション」に
感謝を捧げようと思います。
「メカニック(2010年版)」の後日談となる本作は
続編戦術的加工術の粋を見せてくれるアクション映画であります。
作品の源に当たる存在「メカニック(1972年版)」の精神を継承しつつ
1970年代的渋味&男臭を削減し
1980年代的能天気さ&2010年代的特殊効果を増強する事によって
新たなる「メカニック」ワールドを生成しようという試みは
私に大作的ハッタリ、観光旅行的装飾、スター主義の限りを尽くして
「時代とアクション映画の関係」を体現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「メカニック的結末」とアメリカ映画的ハッピー・エンドを
力業で組み合わせた幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ワンマン・ヒーロー型メカニック」へ向かって猛進する
シリーズ第2章であると言えるでしょう。
映像的豪快さとアイデア性のバランスを保つために
奮闘する暗殺描写と
暇つぶし作品的サービス精神&ヒーロー主義が並び立つ本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。