映画に感謝を捧ぐ! 「生体兵器 アトミックジョーズ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はダニエル・グロドニック監督の「生体兵器 アトミックジョーズ」に
感謝を捧げようと思います。
政府の極秘計画「青い悪魔」に関わる
人々の運命を描いた本作は
サメ映画史上屈指の「笑撃性」を目指して突き進む
世紀の珍作であります。
サメ映画&モンスター系SFの定番に即しつつ
穏健&ユーモラスに進行するストーリー&演出
陽気な色彩、節約感溢れるサメ造形が一体となる光景は
私に、サメ映画の持つ喜劇的可能性と
大作映画的状況の小規模映画的加工術の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(格好良さと滑稽さが絡み合う「悪漢&サメの最期」も見逃せません。)
まさに「SF系サメ喜劇」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
「遺伝子操作で改造されたサメの暴走&軍幹部による陰謀に立ち向かう」
というシリアスな状況を
残酷描写や殺人場面を抑制し、ユーモア重視で描くという
大胆不敵な実験に挑んだ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。