映画に感謝を捧ぐ! 「拳銃貸します」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフランク・タトル監督の「拳銃貸します」に
感謝を捧げようと思います。
グレアム・グリーンの小説「拳銃売ります」を
もとにして作られた本作は
軽快にして堅実な殺し屋映画であります。
陰謀渦巻く世界で「追う者+追われる者」となった
殺し屋の闘いを描きつつ
癒し系&戦意高揚的な方向へと進行するストーリーと
活劇性とアイデア性を兼ね備えた追跡&逃亡描写が一体となる光景は
私に「1940年代のアメリカ映画事情」の一端と
「アメリカ映画的サービス精神と極道映画風味のせめぎ合い」の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(爽快感よりも哀れさが勝る「敵将の最期」も見逃せません。)
まさに「教訓系殺し屋映画」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
巻き込まれ映画的アクション、極道映画的人間模様、戦争映画要素
舞台芸的サービスが軽やかに絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。