映画に感謝を捧ぐ! 「デイ・アフター(2017年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はボグダナ・ヴェラ・ローレンツ監督の
「デイ・アフター(2017年版)」に感謝を捧げようと思います。
謎の男によって監禁された男女「リヴ&レックス」の
運命を描いた本作は
軽量級SFを陰鬱に皮肉る珍作であります。
「状況説明台詞によるスケール感水増し」
「空間&人員の節約」・「時系列操作」といった
軽量級SF特有の要素を
謎めいた雰囲気作り&想像力刺激の手段として活用する
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「SF的ハッタリ戦術」の一形態と
「節度のあるスケール感&スピード感」の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(変化球と見せかけて直球へと転じる大胆さに
驚かされる「真相」となっている点も見逃せません。)
まさに「倹約+幻惑型SF」の歴史に輝く
作品であるといえるでしょう。
予算+人員&技術的限界を補うための手法を
物語的に有効活用するという奇策に挑んだ本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。