映画に感謝を捧ぐ! 「ラヴ・パレード」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はエルンスト・ルビッチ監督の「ラヴ・パレード」に
感謝を捧げようと思います。
ジュール・シャンセル&レオン・ザンロフの戯曲「女王の夫」を
もとにして作られた本作は
緩さ&華やかさの中に皮肉を宿すミュージカル映画であります。
ラブ・コメディの王道、王制への皮肉、男性上位主義の香りが
入り交じったストーリー
ミュージカル風味満載の挿入曲&踊り
舞台劇的魅力に溢れた装飾+俳優&女優陣が
一体となる光景は
私に「トーキーとサイレントの中間期」に位置する映画の特性と
ブラック・ユーモアとロマンティックなユーモア
スター主義とストーリー主義が織りなす共同戦線の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(恋愛劇的ハッピー・エンドに属しつつ
鑑賞者の想像力をかき立てる幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「ミュージカル系王制論」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
映画界の過渡期、夫婦漫才&ミュージカルの醍醐味
美男美女スターの魅力
人々が王制に対して抱くイメージの一端が
軽快且つ上品に絡み合う本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。