映画に感謝を捧ぐ! 「ホワイトシャーク」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はホセ・モンテシノス監督の「ホワイトシャーク」に
感謝を捧げようと思います。
インターネット動画作りを営む
男女5人の運命を描いた本作は
サメ映画史上屈指の「苦闘ぶり」を感じさせる作品であります。
スリル&サスペンスを高めづらい状況設定、登場人物の少なさ
サメの能力的限界を
「思い出と現状を往復させる」手法で補うという試みは
私に昨今の「サメの怪獣化」に抗い
正統派のサメと闘う物語を追求しようという思いと
予算&人員、空間的制約の中で最善と尽くそうとする
人々の勇姿に接する機会をもたらしました。
(「生還への過程」を大胆に省略する豪快さと
娯楽作品作りのために命を賭ける人々への愛が交錯する
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「冒険系サメ映画」の一翼を担う
軽量級作品であると言えるでしょう。
「アサイラム・サメ路線」とは一味違うサメ造形と
2016年の映画「ロスト・バケーション」の流れを汲みつつ
物語性強化を図るための映像技&編集技で勝負する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。