映画に感謝を捧ぐ! 「エクスタシー・オブ・ザ・デッド(2008年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はミチェル・レイブン監督の
「エクスタシー・オブ・ザ・デッド(2008年版)」に感謝を捧げようと思います。
砂漠の街「デザート・シティ」を目指す男女5人の運命を描いた本作は
吸血鬼系ホラー史上屈指の大珍作であります。
1996年の映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の
流れを汲むホラー描写を
軽量級ポルノ的お色気シーンの合間に挿入するという試みは
私に「緩やかなポルノと緩やかなホラーの融合」が
もたらす科学反応の一形態と
「省力的残酷描写&セックス・シーン」の究極形態を目指して突き進む
人々の勇姿を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ゾンビ系ホラー風の邦題によって鑑賞者を幻惑する
戦術を駆使している点と
軽量級ホラー的ハッピー・エンド&悲劇を
交互に見せる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「吸血鬼ホラー風ポルノ」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
軽量級ホラー映画の王道に対する「無意識の皮肉」と
小規模映画会社的ハッタリ精神が静かに荒れ狂う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。