映画に感謝を捧ぐ! 「ワルツの王様」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はウィリアム・ハンナジョセフ・バーベラ監督の

 「ワルツの王様」に感謝を捧げようと思います。

トムとジェリー  ワルツの王様  他全8話
トムとジェリー  ワルツの王様  他全8話

ハンナ&バーベラによるアニメーション映画シリーズ

 

 「トムとジェリー」の75作目となる本作は

 シリーズの特性を生かしつつ

 

 人情劇風味を加えた異色作であります。

 「猫(トム)と鼠(ジェリー)の追いかけっこ」という

 基本原則を守りつつ

 音楽映画+サクセス・ストーリー+男の友情劇を

 加えるという試みは

 私に「芸術が精神に与える影響」・「目的と結果の複雑な関係」

 「エンターテインメントの特性」を

 アニメーション映画的に表現する手法の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「動物的本能にあらがえない」哀しみと

 「生涯をかけて闘う好敵手と出会えた」喜びが

 交錯するかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量喜劇系芸術論」の一翼を担う

 

 作品であると言えるでしょう。

 作曲家「ヨハン・シュトラウス」の映画的活用法と

 活劇性と人情劇性の共存法の一端を

 軽やかに示した本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。