映画に感謝を捧ぐ! 「ワルツの王様」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
「ワルツの王様」に感謝を捧げようと思います。
ハンナ&バーベラによるアニメーション映画シリーズ
「トムとジェリー」の75作目となる本作は
シリーズの特性を生かしつつ
人情劇風味を加えた異色作であります。
「猫(トム)と鼠(ジェリー)の追いかけっこ」という
基本原則を守りつつ
音楽映画+サクセス・ストーリー+男の友情劇を
加えるという試みは
私に「芸術が精神に与える影響」・「目的と結果の複雑な関係」
「エンターテインメントの特性」を
アニメーション映画的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「動物的本能にあらがえない」哀しみと
「生涯をかけて闘う好敵手と出会えた」喜びが
交錯するかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量喜劇系芸術論」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
作曲家「ヨハン・シュトラウス」の映画的活用法と
活劇性と人情劇性の共存法の一端を
軽やかに示した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。