映画に感謝を捧ぐ! 「夢を見ましょう」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
感謝を捧げようと思います。
弁護士と実業家夫婦の奇妙な交流を描いた本作は
躍動感と技巧に彩られた恋愛喜劇であります。
漫才的会話と一人芝居を駆使しながら
軽やかに進行するストーリーと
大衆食堂風味と品格を兼ね備えた
映像&キャラクター造形が一体となる光景は
私に「個人芸と物語性、舞台技法と映画技法の共同戦線」と
男女3人の危険な三角関係をユーモラス且つ上品に
表現する妙技の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(知略、話術、愛嬌を駆使して「ハッピー・エンド」へと導く
主人公の姿が爽快な幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「空間限定型恋愛喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
アクション映画級の勢いで繰り出される台詞
サイレン喜劇的体術、ヨーロッパ映画的渋味によって
不倫映画史上屈指の「笑劇度」を放つ存在となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。