映画に感謝を捧ぐ! 「デッドランド(2008年版)
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はゲイリー・ウガレック監督の「デッドランド(2008年版)」に
感謝を捧げようと思います。
2006年の映画「Deadrands: The Rising」の
流れを汲む本作は
ゾンビ系ホラー史上屈指の「複雑怪奇さ」を
感じさせる作品であります。
アメリカで「続編映画的存在」をして生を受けながら
物語性関連性の不在故に
「単独作」として日本上陸を果たすという数奇な運命
ゾンビ系ホラーにありがちな状況を網羅しつつ
省力的&抽象的に進行するストーリー&演出
既視感満載のキャラクター造形&ゾンビ造形が一体となる光景は
私に「軽量級ホラー」を世に知らしめるための戦術と
「優等生思考と倹約&省エネ思考の共同戦線」の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(清々しいまでの「悪の勝利」に圧倒される
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ゾンビ映画史入門」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
ホラー映画の量産術、映画界の政府+軍隊&小規模町村に対する認識
2000年代ゾンビの法則、映画館の秘めたる効能が一堂に会した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。