映画に感謝を捧ぐ! 「ダウン・バイ・ロー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジム・ジャームッシュ監督の「ダウン・バイ・ロー」に
感謝を捧げようと思います。
刑務所で同室となった男3人の運命を描いた本作は
J・ジャームッシュ組の気質と娯楽映画要素がせめぎ合う
刑務所映画であります。
「素行&運の悪さによって冤罪で投獄される」
「3人で脱獄を図る」というスリル&サスペンスに溢れた状況を
クール且つ緩やかに進行させるストーリー&演出は
私に「娯楽的ストーリー展開を純文学的に加工する」試みと
「波瀾万丈の人生を楽天的&緩やかに進む」生き様の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(自らの信念&愛を貫き通す為に別々の道を行く男たちの姿が
想像力を刺激する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「穏健派刑務所映画」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
J・ジャームッシュ組ならではの文学性&マイペース精神で
巻き込まれ映画&脱獄劇に挑戦する姿に驚かされる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。