映画に感謝を捧ぐ! 「キャンディ・クリニック」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョナサン・モーガン監督の「キャンディ・クリニック」に
感謝を捧げようと思います。
看護師助手「ケリー」と彼女を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
ハッタリと野性的欲求に彩られたポルノ映画であります。
各種セックス・シーンの為に医療用語&人間模様を
挿入するという手法によって生成された
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「病院とポルノを結ぶ絆」と
「物語の効率化による突っ込み封じ」
「見せたい部分を最優先した作劇法」の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(奇襲的に訪れる幕切れが「舞台芸的ムード」を
もたらすという怪現象を誘発している点も
見逃せません。)
まさに「医療系ポルノ喜劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
安物感、出たとこ勝負感、性衝動の
赴くままに突き進む事によって
医療行為と性行為、和やかなユーモアとブラック・ユーモアの
秘めたる共通項を写し出す本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。