映画に感謝を捧ぐ! 「エスパー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はランディー・ドードリン監督の「エスパー」に
感謝を捧げようと思います。
世界最小の「通信機器」を生み出すことに挑んだ
男女3人の運命を描いた本作は
奇策的でありながらもクールなSF映画であります。
ハイテク系SFと見せかけて超能力系SFへと向かう奇策性と
SF映画史上屈指の「クールな超能力描写」が一体となったストーリー&演出と
青春映画の香り漂うキャラクター造形が一体となる光景は
私に、強大な力と情緒不安定+小市民的な精神が
融合することによって生じる悲劇と
強引な設定を「静かなる力業」で押し通す手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(シリーズ化願望と奇襲的伏線回収術に彩られた
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「節約型超能力SF」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
ホームドラマ&ロマンスとハイテク&超能力
大作的ハッタリと暇つぶし作品的軽さが
混ざり合うことによって生じる科学反応を世に示した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。