映画に感謝を捧ぐ! 「アブダクション」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はクレイ・スタウブ監督の「アブダクション」に
感謝を捧げようと思います。
母子失踪事件を追うFBI捜査官「フランシス」と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
豪快さと倹約精神が絡み合うSF映画であります。
エイリアン系SF、閉鎖系ホラー、異常心理サスペンスの手法を
組み合わせる豪快さと
状況設明台詞と軽量級CG映像を駆使することによって
空間&人員を節約しつつスリル&サスペンスを
生成しようとする堅実さを
兼ね備えたストーリー&演出、キャラクター造形は
私に1980年代ホラー&米ドラマ「Xファイル」が
後世に与えた影響の一端と
各種娯楽特性、残酷描写、見世物的表現法を
駆使した映画作りの醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(モンスター映画的思わせぶりと宗教要素を
力業で組み合わせた幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「館系地球侵略SF」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
エイリアン系SFの伝統に即しつつ
「人質交換要素」を加えることによって生を受けた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。