映画に感謝を捧ぐ! 「恐怖のまわり道」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はエドガー・G・ウルマー監督の「恐怖のまわり道」に
感謝を捧げようと思います。
ヒッチハイクでLAを目指す男「アル・ロバーツ」の
運命を描いた本作は
合理的且つ教訓的な道中劇であります。
ロマンス、人間模様、巻き込まれサスペンス
悪女を融合させたストーリー&演出、キャラクター造形が
効率&大衆娯楽主義的に進行する光景は
私に「ヒッチハイクの危険要素&トラブル対応の難しさ」を
映画的に表現する手法の一形態と
軽やかさの中に渋味を宿す物語&映像の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(力業的決着の中で悲劇性&解放感が絡み合う
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級道中系サスペンス」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
善意&偶然がもたらした悲劇によって
犯罪の底なし沼へと落ちていく主人公の姿を
コンパクト且つクールに写し出す本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。