映画に感謝を捧ぐ! 「サーカス団救出作戦」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジョージ・シャーマン監督の

 「サーカス団救出作戦」に感謝を捧げようと思います。

ジョン・ウェイン ベストコレクション 〈シルバーボックス〉 DVD10枚組 ACC-123
ジョン・ウェイン ベストコレクション 〈シルバーボックス〉 DVD10枚組 ACC-123

 1938年の映画「鞍上のスパイ」をもとにして作られた

 「西部の三銃士シリーズ」の6作目となる本作は

 時代&ジャンルを超越した娯楽要素が結集した

 量産型西部劇史上屈指の珍作であります。

 西部劇の王道に探偵小説、コメディ、TVドラマ

 スポーツ映画要素を注入する事によって生を受け

 効率主義的に進行するストーリー&演出は

 私に「西部劇と近代の共同戦線」と

 「喜劇的状況」によって悪漢の存在力が抑制される現象の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「勧善懲悪&ロマンスよりも笑い所に重きを置く」という

 奇策的なハッピー・エンドとなっている点も見逃せません。)

 まさに「ドタバタ喜劇+陰謀劇系西部劇」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 「西部の三銃士シリーズ」ならではの柔軟性と

 殺人に依存しないスリル&サスペンス生成術が

 軽やかに絡み合う本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。