映画に感謝を捧ぐ! 「キャシディと牛泥棒」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 

 今回はレスリー・セランダー監督の

 「キャシディと牛泥棒」に感謝を捧げようと思います。

西部劇 パーフェクトコレクション 拳銃の誓い DVD10枚組 ACC-165
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 奪われた牛を追う牧場主「ホッピー」と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 戦術性と謙虚さに彩られた西部劇であります。

 作家クラレンス・E・マルフォードと

 俳優W・ボイドの融合が生んだヒーロー「ホバロング・キャシディ」の持ち味

 分かり易さと躍動感を徹底追求したストーリー展開&キャラクター造形

 西部劇特有のアクション・シーン

 「善人を殺傷しない」配慮が一体となる光景は

 私に「暇つぶし規模のスリル&サスペンス」を維持するバランス感覚

 「スター主義+西部劇的見せ場作り」を行うための技術力

 説教臭&どんでん返し主義に背を向けて

 大衆食堂的娯楽に徹する謙虚さが融合することによって

 生じる輝きを目の当たりにする機会をもたらしました。

 (コメディと癒し系作品を組み合わせたかのような

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「量産型西部劇入門」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 正統派西部劇の法則に対する忠誠心

 キャラクター商品的発想、適正なスケール感&スピード感確保術の

 限りを尽くした作劇法&映像技によって

 後年のTVドラマに対する「道しるべ」の一つとなった本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。