映画に感謝を捧ぐ! 「ターミネーター2018」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はブライアン・ユズナ監督の「ターミネーター2018」に

 感謝を捧げようと思います。

ターミネーター2018 [DVD]
ターミネーター2018 [DVD]

 恋人を探すために脱獄した男「ダンテ」の

 運命を描いた本作は

 幻惑感と残酷趣味に彩られたモンスター映画であります。

 現状と思い出を交錯させる手法、ホラー的人体破壊描写

 冒険活劇的アクション・シーン

 SF漫画的装飾が融合することによって生を受けた

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 

 私に、単純な状況を複雑に表現する技法

 ハッタリ精神と効率主義のせめぎ合い

 人々が「犬」に抱くイメージの

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (作品世界の持ち味を生かしつつ

 話題作に便乗するという離れ業を駆使した邦題と

 ブラック・ユーモア感&安物感溢れる映像と

 ハッピー・エンドと悲劇が入り交じることによって生成される

 渋味を兼ね備えた幕切れとなっている点も見逃せません。) 

 まさに「道中系+幻惑系SF」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 精神的迷路+見世物小屋的な作品世界の中で

 モンスター犬「ロットワイラー」の凶悪なるクールさと

 段階的に狂気を増していく主人公の姿が光り輝く本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。