映画に感謝を捧ぐ! 「スペースドラッグ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はリチャード・クラナー監督・出演の

 「スペースドラッグ」に感謝を捧げようと思います。

 謎の薬草「スターリーフ」を求めて森へと入った

 男女3人の運命を描いた本作は

 マニア性と堅実さが絡み合う脅威の怪作であります。

 過去のSF、戦争映画、ホラー、サスペンス

 青春映画の特性を軽やかに流用するマニア気質と

 幻惑的な表現を多用しつつ

 効率主義的に状況を進める堅実さが一体となった

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に、映画マニア風味と小規模映画会社風味が

 混ざり合うことによって生じる科学反応と

 「死」に依存しないスリル&サスペンス生成術の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「映画作りの舞台裏」風味漂う後日談も見逃せません。)

 まさに「映画マニア度測定SF」の

 

 極限を目指して突き進む作品であると言えるでしょう。

 既視感満載の場面を力業でつなぎ合わせ

 勢い任せに突き進むことによって

 省エネ&リサイクル的且つ奇想天外な存在となった本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。