映画に感謝を捧ぐ! 「暁の討伐隊」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はヘンリー・ハサウェイ監督の「暁の討伐隊」に
感謝を捧げようと思います。
チャールズ・L・クリフォードの小説
「The Real Glory」をもとにして作られた本作は
各種娯楽要素をバランス良く取り入れた戦争映画であります。
西部劇、災害映画、冒険活劇の特性と
フィリピン史を組み合わせ
戦争映画的に加工する事によって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「アメリカ映画」の王道的娯楽要素を
教材+宣伝的に活用する技法と
舞台となった場所の「個性」を有効活用する娯楽戦術の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ワンマン・ヒーロー性を抑制し「集団戦」に
重きを置いた最終決戦となっている点も見逃せません。)
まさに「アメリカ流娯楽&フィリピン史入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
アメリカ軍礼賛と娯楽映画的サービス
スリル&サスペンスと残酷描写緩和術
銃撃と体術、ロマンスと男気の
均整を保つバランス感覚に彩られた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。