映画に感謝を捧ぐ! 「ブラックメール/脅迫」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はレスリー・グリーフ監督の
「ブラックメール/脅迫」に感謝を捧げようと思います。
ブライアン・フェア・バーキーの小説
「KEYS TO TULSA」をもとにして作られた本作は
軽やかなる放浪感に溢れた青春映画であります。
犯罪劇と愛憎劇の間を彷徨うストーリーと
スター主義と娯楽的スリル&サスペンスを
融合させたかのような演出が緩やかに進行する光景は
私に「アイドル映画的サービス精神」と
「暇つぶし映画的サービス精神」による共同戦線の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドの爽快感よりも犯人&警察の愚かしさが
印象深い幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「上流社会+極道系青春映画」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
美男美女のロマンスと殺人事件を巡る
人間模様を力業で組み合わせ
娯楽映画的暴力、お色気、装飾を
徹底追求することによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。