映画に感謝を捧ぐ! 「赤い風船」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアルベール・ラモリス監督の「赤い風船」に
感謝を捧げようと思います。
少年「パスカル」と赤い風船の運命を描いた本作は
技巧と人情味に彩られた子供映画であります。
日常劇と冒険活劇が軽快且つ静かに交錯するストーリー
生活感と絵画的ムードを兼ね備えた映像
「赤い風船」のクールでありながらも
人間味溢れるな名演が一体となる光景は
私に、特殊効果と物語による「幸福な結婚」の形と
和やかさと荒々しさ、陽気さと寡黙さが
交わることによって生じる科学反応の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(人と物の垣根を越えて芽生えた友情と「新たなる冒険」の香りが
混ざり合うことによって
豪快にして感動的な幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「日常系お伽噺」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
特撮テクノロジーと作劇力が互いの持ち味を生かし合うことによって
奇想天外な発想に現実感&文学性がもたらされていく姿に
圧倒される本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。