映画に感謝を捧ぐ! 「世界拳闘王」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はW・S・ヴァン・ダイクJr監督の
「世界拳闘王」に感謝を捧げようと思います。
ボクシング映画 コレクション リングに賭けろ ACC-154 [DVD]
酒場の用心棒からプロ・ボクサーとなった男
運命を描いた本作は
娯楽的合理性を追求したボクシング映画であります。
段取り描写を極限まで抑制し
映像、音楽、物語的見せ場を
強調することに全力を注いだストーリー&演出は
私に「気晴らし感」に満ちあふれた映画の醍醐味と
スポーツ映画風味と恋愛映画風味による共同戦線の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(スポーツ映画的盛り上げの猛攻から
恋愛映画的ハッピー・エンドによる「逆転の一撃」を繰り出す
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「スポーツ系サクセス・ストーリー入り恋愛劇」の一翼を担う
堅実作であると言えるでしょう。
娯楽作品的快感の徹底追求と
ストーリー展開&映像技の効率化を両立させることによって
後年のボクシング映画に対する「道しるべ」の一つとなった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。