映画に感謝を捧ぐ! 「恐怖のエアポート」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はバーナード・L・コワルスキー監督の
「恐怖のエアポート」に感謝を捧げようと思います。
アーサー・ヘイリーの小説「TERROR IN THE SKY」を
もとにして作られた本作は
軽快且つ穏健な技巧に溢れた
乗り物系災害映画であります。
災害映画の王道に即したキャラクター造形と
暇つぶし規模のスケール感&スピード感を保ちつつ
娯楽的スリル&サスペンスを保ち続けることに
重きを置いたストーリー&演出が一体となる光景は
私に、娯楽的サービス精神と倹約精神の
バランス感覚に長けた映像作品の醍醐味と
殺人+勧善懲悪に依存しないスリル&サスペンス生成術の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(後日談や感動誘発描写を避けることによって
高揚感とクールさを兼ね備えた
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「暇つぶし系飛行機映画」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
1960年代~70年代を彩る「災害系大作映画」の潮流と
TVドラマ的堅実さを融合させることによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。