映画に感謝を捧ぐ! 「ポスト・アポカリプス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はステファニー・ジョアランド監督の
「ポスト・アポカリプス」に感謝を捧げようと思います。
エイリアンによって蹂躙された世界で暮らす
2人姉弟の運命を描いた本作は
米ドラマ「ウォーキング・デッド」の流れを汲む気配と
SF映画に対する変化球的目線に彩られた異色作であります。
エイリアンによる地球侵略を題材にしつつ
「人間同士の戦い」に重きを置いたストーリー&演出が
効率的且つ陰鬱に進行する光景は
私に「地球侵略SF」を脇役目線で見つめた物語と
SF、ホラー、災害映画、西部劇を結ぶ絆の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(アメリカ映画的ハッピー・エンド&ヒーロー礼賛精神を
皮肉るかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「番外編型地球侵略SF」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
エイリアンに対する抵抗&謎解きよりも
日々の暮らし&私怨を重視する登場人物達と
特殊効果を極限まで抑制した戦闘描写によって
他の地球侵略SFとは一味違う苦味&哀愁を放つ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。