映画に感謝を捧ぐ! 「妖婆 死棺の呪い」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はコンスタンチン・エルショフ&ゲオルギー・クロバチョフ監督の
「妖婆 死棺の呪い」に感謝を捧げようと思います。
もとにして作られた本作は
様々な要素が交錯する怪奇映画であります。
怪奇恐怖とユーモア、宗教&文学性と俗物性
見せ場主義と効率主義
素朴な風景描写と技巧的映像表現が絡み合う
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「躍動感と挿絵的魅力を兼ね備えた」映像の醍醐味と
恐怖と笑い、文学性と大衆娯楽要素の秘めたる近似性を
映画的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(運命の非情さ&ブラック・ユーモア性を象徴するかのような
「決着の付け方」となっている点も見逃せません。)
まさに「ソビエト流怪奇喜劇」の称号にふさわしい
作品であると言えるでしょう。
ドタバタ喜劇要素が独特のバランスで共存する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。