映画に感謝を捧ぐ! 「妖婆 死棺の呪い」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はコンスタンチン・エルショフ&ゲオルギー・クロバチョフ監督の

 「妖婆 死棺の呪い」に感謝を捧げようと思います。

妖婆 死棺の呪い DVD
妖婆 死棺の呪い DVD

 ニコライ・ゴーゴリの小説「ヴィイ」を

 もとにして作られた本作は

 様々な要素が交錯する怪奇映画であります。

 怪奇恐怖とユーモア、宗教&文学性と俗物性

 見せ場主義と効率主義

 

 素朴な風景描写と技巧的映像表現が絡み合う

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「躍動感と挿絵的魅力を兼ね備えた」映像の醍醐味と

 恐怖と笑い、文学性と大衆娯楽要素の秘めたる近似性を

 映画的に表現する手法の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (運命の非情さ&ブラック・ユーモア性を象徴するかのような

 「決着の付け方」となっている点も見逃せません。)

 まさに「ソビエト流怪奇喜劇」の称号にふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 ロシア文化、アトラクション的サービス精神、キリスト教

 ドタバタ喜劇要素が独特のバランスで共存する本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。