映画に感謝を捧ぐ! 「最後の戦闘機」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はアナトール・リトヴァク監督の

 「最後の戦闘機」に感謝を捧げようと思います。

最後の戦闘機 [DVD] - アナベラ, アナトール・リトヴァク
最後の戦闘機 [DVD] - アナベラ, アナトール・リトヴァク

 フランス軍第37飛行隊の兵士「ジャン・エルビヨン」と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 様々な葛藤に彩られた戦争映画であります。

 愛と友情、アクションと人間模様、フランス軍礼賛と反戦

 技巧的表現と見せ場主義が絡み合いながら進行する

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「男性と女性の精神的相違点」と

 「物理的距離が人間関係に与える影響」を

 映画的に表現しつつ

 大衆食堂的サービス精神と文学性&上品さの均整を

 保つ手法の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ハッピー・エンドと悲劇、男気とロマンスが静かに融合した

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「フランス流ジャンル融合型戦争映画」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 恋人への愛と戦友への信義の間で揺れ動く男心を

 

 アクション・サスペンス・ラブストーリーの映像技&作劇法を

 使い分けながら写し出していく本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。