映画に感謝を捧ぐ! 「バーバリー・コースト」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はハワード・ホークス監督の
「バーバリー・コースト」に感謝を捧げようと思います。
バーバリー・コースト [DVD] - ミリアム・ホプキンス, エドワード・G・ロビンソン, ジョエル・マクリー, ウォルター・ブレナン, フランク・クレイヴン, ハワード・ホークス, ベン・ヘクト, チャールズ・マッカーサー, アルフレッド・ニューマン, ミリアム・ホプキンス
婚約者に会うためサンフランシスコを訪れた女性
「メアリー・ラトリッチ」と彼女を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
銃撃戦に依存せず、物語性で勝負する
異色の西部劇であります。
愛と暴力、正義漢と欲望、アクションとロマンス
スリル&サスペンスとユーモアがせめぎ合う
ストーリー&演出、キャラクター造形が
軽快且つ生真面目に進行する光景は
私に、西部劇文化と極道映画文化
大衆食堂的サービスとメッセージ性による共同戦線と
男性の豪快さ+繊細さ&女性の魔性+純真さを
映画的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(勧善懲悪よりも極道の「秘めたる純情」に心打たれる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「恋愛悲劇入り極道系西部劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
男気映画&ラブ・コメディの雄H・ホークス監督の手腕
極道俳優E・G・ロビンソンの存在力
娯楽的アクション・サスペンス・人間模様を
バランス良く配合した作劇法によって
他の西部劇とは一味違う輝きを放つ存在となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。