映画に感謝を捧ぐ! 「美人モデル殺人事件(1941年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はH・ブルース・ハンバーストン監督の
「美人モデル殺人事件(1941年版)」に感謝を捧げようと思います。
サスペンス映画 コレクション 脱獄の掟 DVD10枚組 ACC-183 - デニス・オキーフ, クレア・トレヴァー, マーシャ・ハント, ダナ・アンドリュース, ジェーン・ワイアット, ルイス・ヘイワード, リー・ボウマン, ディック・パウエル, リザベス・スコット, ヴィクター・マチュア, ベティ・グレイブル, エドモンド・オブライエン, フランク・ラヴジョイ, ピーター・ローレ, ジョン・マクガイア, スーザン・ヘイワード, ポール・ルーカス, ビル・ウィリアムズ, ジョーン・ベネット, ロバート・ライアン, キャサリン・ヘプバーン, ロバート・テイラー, ロバート・ミッチャム, アンソニー・マン, エリア・カザン, フリッツ・ラング, アンドレ・ド・トス, H・ブルース・ハンバーストン, アイダ・ルピノ, ボリス・イングスター, ハロルド・クルアーマン, ジャン・ルノワール, ヴィンセント・ミネリ
スティーブ・フィッシャーの小説「I Wake Up Screaming」をもとにして
1941年に作られた本作は
先見性と堅実さが絡み合うサスペンス映画であります。
殺害された女性を取り巻く人間模様と
容疑者への憎しみによって
狂気に取り憑かれた刑事の姿を
軽やかに追っていくストーリー
サスペンス技巧と躍動感に溢れた演出
上品且つ怪しげな音楽が一体となる光景は
私に、推理小説的ムード生成術と
暇つぶし映画的効率主義による共同戦線と
登場人物が抱える「怒り」を映像的に表現する技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(後年の「ストーカー犯罪」を先取りするかのような
「真相」となっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級異常心理系推理劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
大衆食堂風味と絵画的映像美、愛と憎しみ
王道性と実験精神が軽快に絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。