映画に感謝を捧ぐ! 「リターン・オブ・ザ・キラートマト」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョン・デ・ベロ監督の
「リターン・オブ・ザ・キラートマト」に感謝を捧げようと思います。
リターン・オブ・ザ・キラートマト [DVD] - アンソニー・スターク, ジョージ・クルーニー, カレン・ミスタル, スティーヴ・リンドクイスト, チャーリー・ジョーンズ, ジョン・デ・ベロ
1978年の映画「アタック・オブ・ザ・キラートマト」を
もとにして作られた人気シリーズの2作目となる本作は
悪ノリ力の高揚によって「舞台裏喜劇」の領域に到達した
続編映画であります。
「アタック・オブ・ザ・キラートマト」の設定&精神を継承しつつ
自虐、悪ノリ、小ネタを増幅させることによって
小規模映画会社の苦悩、発想力、柔軟性を
象徴する存在へと進化したストーリー&演出
キャラクター造形、音楽は
私に「中小組織による生き残り戦術」・「アメリカ映画界の舞台裏」
「TVが映画界に与えた影響」の一端を示しつつ
「省エネ&リサイクル主義」・「自らを危険にさらす笑い」
「滑稽さと凶暴さ&残酷さの共存術」の
極限を目指して突き進む人々の勇姿を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(スターになる前の「準備段階」に立つJ・クルーニーの勇姿と
悪ノリ力全開で様々な伏線を回収しつつ
エンドロールに至るまで全力で突き進む
類い希なるホラー喜劇であるという点も見逃せません。)
まさに「アタック・オブ・ザ・キラートマト神話」の
大いなる第2章であると言えるでしょう。
「トマトと人類の戦い」という奇想天外な発想と
壮絶なる省力&悪ノリによって「偉大なる大珍作」となった前作を
力業で「神話」の領域に向かわせることによって
後年のホラー&コメディ映画に対する
「道しるべ」の一つとなった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。