映画に感謝を捧ぐ! 「嵐を呼ぶ男スリム」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はパオロ・ビアンチーニ監督の
「嵐を呼ぶ男スリム」に感謝を捧げようと思います。
嵐を呼ぶ男 スリム [DVD] - ディーン・リード, パオロ・ビアンチーニ, フェルナンド・ディ・レオ, ガブリエレ・クリサンティ, マルチェロ・ギガンテ, ディーン・リード, ピーター・マーテル, ピエロ・ルリ, アニエス・スパーク, リンダ・ヴェラス, イヴァノ・スタッチオリ
賞金稼ぎ「スリム・コルベット」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
凶暴性と陽気さが交錯するイタリア西部劇であります。
イタリア西部劇特有の暴力性&男臭を
ふんだんに取り入れつつ
アクション・コメディ的緩やかさで進行する
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「マイペース系ヒーローの醍醐味」と
残酷さと滑稽さを結ぶ「絆」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(男の闘志と静かなる友情が入り交じった
「決着の付け方」となっている点も見逃せません。)
まさに「アクション・コメディ系イタリア西部劇」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
軽やかに描写される殺戮&銃撃戦と
周辺人物を「自分のペース」へと引き込んでいく
主人公の存在力によって
ユーモアとバイオレンスが絡み合った世界を生成していく本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。